THE JUKE BOX HEROES TOUR@ノースカロライ州Raleigh, Walnut Creek Amphitheatre 2018.07.03 管理人
2018年6月~8月のWhitesnakeの北米ツアーを観てきました。Foreignerがヘッドライナーで、夏の間に楽しくなつかしいヒットソングをライブで楽しもう!的なフェス。ローリーという街、大きくはないけど新しそうな国際空港もあり、かといってガヤガヤ混んでいるわけでもなく過ごしやすいところでした。独立記念日の休日中というのもあるのかも。気温は30度くらいで日本と変わらずですが、湿気があまり感じられないのでそんなに辛くはなかったです。
会場のWalnut Creek Amphitheatreは屋根付きの屋外シアターで、屋根の外は芝生が広がり、とても心地よい!公式HPによると最大キャパは2万人ですが、屋根のある客席は、たぶん東京国際フォーラムAぐらいかな…と思いました。座席や通路もわりと広くて、ドリンクホルダーもあるし、コンサート会場のすぐ外側で屋台カーがたくさん出ていて、マーチャンダイズ以外にいろんな飲み物売っています。大きなフルーツをあしらったカラフルなドリンクを持って入る人がたくさんいました。ほんとに休日のお出かけ、という感じ。ただ、当然ながら客の年齢層は高い!人のことは言えないけれど、アラフィフ、アラカン…70代以上だなというやんちゃそうなおじいさんたちの一団がいたり、車いすのご老人とともに来る人あり。年齢層が高い方のファミリー層といった感じ。もちろん、タンクトップにホットパンツというぴちぴちしたお嬢さんもノリノリで見ていました。
オープニングはジェイソン・ボーナム・バンドによるLed Zeppelin。19時開演ですが、まだかなり明るくて暑いし客の入りも3分の2くらい。ギターはジミー桜井さんだ!Zepの曲では、やはり高齢層が盛り上がる。いや、びっくりするぐらい盛り上がっていました。Black Dogで車いすで手を振り上げるご婦人も…。45分のセットでしたが、盛り上がりに向けてあたたまるにはすごくいいオープニングでした。
さあ、Whitesknake!20時スタートだけどまだまだ明るい。紫の照明をメインにぐっと華やかさが増します。レブはこのツアーではハットをかぶったスタイル。クールなバンドリーダーという感じがします。最長在籍メンバーですからね。Bad Boysで幕を開け、これでもかとヒット曲が続きます。Slow an’ Easyはアレンジされたショートバージョンで、デュエルギターソロ!セットが1時間なので短縮もあるでしょうし、ギター2人なのでこれはこれで映えます。そしてトミーのドラムソロは、絶対にはずせないでしょう!こちらはいつも通りのフルでした。
カヴァーデル氏はツアーも中盤になり少し声は荒れてきていましたが、いいパフォーマンスでした。レブ、マイケル、ミケーレによるコーラスががっちりと支え、マイケルがボーカル部分を歌うところもあり、時々ジョエルもコーラスを支えます。ミケーレが加入した当時は、ちょっと過剰なのでは…と思ったけれど、今はとてもしっくりと感じます。
屋外ならではの風通しのよさで気持ちいいんだけど、ステージは暑いだろうな…ようやくソロタイムのあたりで暗くなり始めました。ステージ両脇にスクリーンがあるんだけれど明るいうちはほとんど見えず。私はわりと後ろの方の客席だったのでアップを見たいんだけどな…と思いつつ暗くなるのを待ちました。ベストヒットツアーなので目新しいことは何もないんだけれど、1987アルバムはすごいなと改めて思いました。ヒットした、というのもあるけど華があって。Bad Boysで幕を開け、 Crying In The Rainで魅せ、Here I Go Againで盛り上がる(初出の曲ではないですが)。そしてStill Of The Nightで締める!ショウの起承転結がくっきりするんですね。客席を見ていると、一番盛り上がっていたのはHere I Go Again。熱唱している人がたくさんいました。
Still of the Nightでちょうど日没、背後は暮れなずみステージは盛り上がるという、なんとも美しい光景でした。動画がブレブレですみません…。
Whitesnakeが始まったあたりから徐々に客が増え始め、屋根下の後方はかなり空席があったのに、気が付いたらほぼ埋まっていました。1時間のセットはあっという間に終わり。Foreignerは2時間ちかいフルセット。やはりヒット曲満載なので、もう歌う踊るの明るく楽しい空間!会場が開放的なのもあって、こういうカジュアルに楽しむのもいいな~と思いました。
新譜「Flesh and Blood」は来年に発売が延期され、ファーストシングルとなるShut Up and Kiss Meがこのツアーで先行して演奏されるのでは、という噂もありましたが、このJuke Box Heroes Tourでは無さそうだなと感じました。やはり来年まで待つことになりそうです。
LoudPark2017 2017.10.14 管理人
<写真はクリックすると大きいサイズで見られます>
日本でのフェス参加は初めてのWINGER。期待していたよりも出演が早い時間帯で14:45スタート、演奏時間は約45分。一番短いセットリストとなるのはやむを得ないところ。今回はポール・テイラー不参加なので、キーボードなし(あるいはキップが弾いてジョンがベースになる)パターンが予想されます。そうするとあれはやらないね、でもこっちは外せないね…という予測をしつつ、ANTHEMを観戦しました。
隣のステージでゴリゴリのグラインドコア・バンドBRUJERIAが過激な(そしてなぜかちょっと笑っちゃう)パフォーマンスを展開している間に、レブとジョンの2人が機材チェック。大規模フェスなのでリハなしドン!なのですね。これがトリのバンドでビデオ・シューティングでもあればリハがあるのでしょう。昨年のWHITESNAKEは深夜にリハがあったと聞いています。WINGERのツアーは、機材はほぼレンタル。マーシャルならなんとかなるや、という2人ですが、何やらけっこう手間取っているようでした。2014年の2回の日本公演の時にいた機材担当らしき日本人男性がやはりいて、おそらくレンタル会社の人なのでしょう。レブもジョンも時々首をひねりながら、レブはついにメガネをかけて機材チェック。ペダルは2014年のときより、なにか少し増えているようでした。
隣のBRUJERIAがものすごいノリと盛り上がりで終わり、なんかこう、この空気でWINGERで大丈夫なんだろうか…と心配になっている頃に車のエンジン音SE! Midnight Driverだ!キップの「1,2,3,4!」で始まったのですが、あれ?あれ??音がめちゃくちゃ小さくない? とこちらは戸惑う。いくらBRUJERIAがすごくうるさかったとは言え、ボーカル以外ほとんど聞こえないような感じ。ステージ上もモニターの音がおかしいらしく、やや混乱気味。こちらはギターとコーラスの声があまり音が聞こえず、ステージ上ではどうもコーラスの声が大きすぎるらしくて、キップは下げるように何度もジェスチャー。客席はキップの声はすごく大きく聞こえるんだけど、なんだか生音ひろってるみたいに聞こえるんですけど…?とちょっと困惑。かなり前方にいたので、スピーカーから客席に聞こえる音は違ったかもしれません。しかし、もうショウは始まっているのです!3人が調整をしながら、大きめのアクションでカバーする感じ。長旅の疲れも感じさせない、さすがのパフォーマンス!
3曲目のPull Me Under、私は大好きな曲ですが、このあたりで音は安定してきました。やはりこの速いリフが始まると、客も盛り上がります!私の周辺もうおー!と声が上がり、掛け声もかなり聞こえました。キップの声が少し不調のよう。アメリカのツアーでもそうですが、たまに出なくなることが最近はあるんですね。4曲目のDown Incognitoではジョンがフォローで歌を重ねて、キップはアクションにまわったりしていました。レブのハープソロがあるのですが、その直前に客席にニコニコと手を振っていたもんで遅れそうになり、あわてて走って行きました!ジョンのブルージーなソロからキップが「うちの最終兵器(Lethal Weapon)を紹介するぜ!」と声を掛け、おなじみ、チキン・ピッキンタイムに! 速弾きだけど普通のロックギタリストとは違うテイストのプレイ、明るくて楽しい!
そして疾風怒濤のRat Race!ここでキップの喉も安定したようで、ターンにもキレが出てきました!ステージ前方に送風機があったのか、前に出てきた時にレブの髪がふわりと舞い上がるのがかっこいい!ダブルソロもばっちり。
短いセットリストなので、もうロッドのドラムソロ。ん?と思ったのは、BGMが少し変わったように感じました。同じ曲だけどハードになっているような…そして、ロッドもソロタイムに毎回同じプレイはしないのです!いつ見てもすげー!と口あんぐりになってしまうロッドのソロですが、今回は特にまた凄まじかったような気がします。
キップがキーボードに向かい、ジョンがベースに持ちかえてHeaded for a Heartbreak。ここしばらくポールが入ってのフル編成を見慣れてしまっていたので、ちょっとしょんぼりしますが、本当にいい曲。最大のヒット曲であるMiles Awayは無しでしたが、私はあんまり気になりませんでした。中間部のソロもうっとりとしたトーンを響かせ、リッチー・サンボラも嫉妬したエンディングソロも健在。
キップはお尻ポケットにスマホ入れて、ちょくちょく撮影してるんだけど、それ全部アップしてくれないかなあ…。
そしてCan’t Get Enuff!ステージ上も客席も完全にノッてきた!とはいえ、この曲になるともう終わりに近いのでもあるが…。レブがいつもはさんでくる「ご当地ヨイショ」の台詞には、LoudParkと!そして、この曲のエンディングのソロはジョンが取るのですが、キップとレブが駆け寄ってジョンを挟んで、ノリノリのプレイ!なのに、なぜか若者をシメようとしているベテランの図に見えてしまいました(^^;)。続くMadalaneに入る前のコール&レスポンスで、キップがスマホを出して客席を撮影。「ちょっと、スポットライト消してくれる?」など、きっちり撮った画像はFacebookにアップ。出だしの雄たけびも快調で、ああ、ここから本格的に1時間ぐらいライブをやってほしかった…。この曲ではレブの高音コーラスが響きます。
そして3人のソロ回しタイムからレブのギターソロへ。途中で突然、音が出なくなるトラブルがありました。アンプにつないでいるディレイの不具合かな?と思います。サウンドチェックの時からかなり気にしていました。音が出なくなった時に「Whaaaat!?」という感じで、客に向かってギターをじゃかじゃか鳴らしてみて「ほら、音が出ないよ!トラブルだ!!」というアピールをして、あわててアンプに向かって走って行きました。どうも予備のアンプに差し替えて(ということは、そこからディレイは通してないのかな?)その後は時間を取ってしまったからか、ちょっと珍しく高速プレイで締めていました。セッティング不足なのか機材トラブルだったのかわかりませんが、これ他のギタリストだったら、ギターテックさん殴られるよね…。
WINGERのツアーでは専任ギターテックさんがいないので仕方がないのですが、基本的にレブが自分でなんとかせねばなりません。短時間で復旧できてよかったのですが、残念でした。
※ディレイ・タイムを320msに設定したディレイをアンプのエフェクト・ループにつなげてオンにしています。(「YOUNG GUITAR」2014年3月号より)最近はBOSSのDigital Delayをつなげていますね。
そしてラストのSeventeenへ!キップが次回、また会おうぜ!!と声を張り上げて終わりました。
もちろん、セットは短いし、目新しい曲もなかったといえばなかったのですが、かなり久しぶりに…日本だと2ndのツアー以来になるか、大きな会場で見られたことが感無量でした。はるか上方から照明が当たって、大きなアクションも自然に見える。さまざまな機材トラブルは残念でしたが、タイトな演奏、完璧なコーラス、4人4様のユニークさ…長らくWingerを聞いていなかった人、ついでに見たという人にも存在感を見せつけることができたのではないでしょうか。そしてぜひ、万全の単独公演に期待したいものです。
Medina, MN at Medina Entertainment Center 2017.02.10
管理人
今日はミネソタ州のMedina。一気に北のほうに来てしまい、すっごく寒い!飛行機からも雪で真白な大地が見えていたし、現地はどんなだろうか…と思っていましたが、積雪があるというほどではなく、道路わきに溶けない雪が残っている程度。気温は5,6度くらい?寒い日本と変わらない感じです。今日の会場は空港のあるミネアポリスからはかなり離れ、ハイウェイ沿いにあるところ。えんえんタクシーでハイウェイを走りましたが、なんとなく日本の国道を走っている感覚に。道路わきの建物がやたら「DIY」やら「家具」が多く、車のディーラーもちらほら。そういえば、空港のサインに珍しく日本語があったので、日本企業の工場などもあるのかもしれません。タクシーの運転手さんによれば、昨日と今日はとても穏やかで暖かいよとのこと。ラッキーでした。
ライブ会場は本当にそこだけ施設があるよ、という感じでライブ会場、レストラン、ホテルが敷地内にあります。そのホテルに泊まらないとどこで泊れというのだというような立地条件…。
おそらく出演するアーティストも泊るのでしょう、ロビーにはサイン入りのカードがたくさん!WINGERは過去にここでライブをやっているので、彼らのものもあります。
今日はFIREHOUSEと。Kawasaki Rock Cityを思い出します!
FIREHOUSEの途中から会場入りしました。このライブ会場はちょっとロックのコンサートをするには、うーん…。ステージの前はテーブル席(チケットがちょっと高い)になっていて、後方で立ち見。立ち見もステージ正面に近いスペースもあるのですが、そこはもうぎゅうぎゅうだったので、悲しくずいぶん後ろからの鑑賞となりました。けっこう広い会場です。週末ということもあり、たくさん入っていました。ビールのロング缶が山盛りになっているテーブルも。
すごいミニ丈の黒ワンピースを着たビッグヘアのお姉さんがいたりして、なんかここにいる人はほとんど同世代なのね…と妙に親近感が湧くのですが、酔っぱらいもけっこういました。私の隣にいた白人男性もそうとう酔っぱらいながら盛り上がっていて、うるさいぐらいに話しかけてくるんだけど何言ってるかわからないし、勝手に写真を撮ろうとするし…あげくに私がタブレットで写真を撮っていると後ろから抱きつくようにその画面を撮ろうとしたり。トラブルはごめんですが、思いっきりイヤな顔をしてしまいましたね。でも、とくに危害は無かったし、彼とその友達はヒット曲のたびに大声で歌っていたので、楽しんでいるんでしょうね。
FIREHOUSEはさすがヒット曲を持っているだけあって、テーブル席の客も立ちあがって熱唱。こ、こんなに盛り上がるの?と失礼ながら思ってしまいました。そういえば、ホテルのロビーですれ違ったカップル(ぜったい同年代)も「FIREHOUSEを見に来たの!」と言ってましたしね。
FIREHOUSEが終わってセットを入れ替えている間に興奮していた客は着席。というか、けっこう帰った人も多かったようです。
WINGERは“Midnight…”で幕開け。イントロが始まってキップが「1,2,3,4!」とカウントをかけたのになかなか始まらずに、あれ?と思いました。遠くてわからないのですが、誰か音が出なかったのかな?昨日、声が出ない場面もあったキップですが、ボーカルには問題なさそうです。たぶん彼らは寝不足で来ているでしょうからね…。
しかし、このアップテンポな曲なのに、ほとんどの客が着席して飲みながら見ているというのがシュールな感じです。後方で見ているので、音のバランスはちゃんと聞こえます。昨日はレブ前ほぼ最前列だったので、他の音は聞こえませんでした…。
3曲目の“So Long…”、昨日ほどではないですがやはり同じようなところで出なくなっちゃうようです。“Hungry”から“Pull Me Under”への流れはゾクゾクするほどかっこいいです! ついアルバム通りに“Seventeen”が始まっちゃうのか…と脳内で思ってしまうのですが、がつんと来ます! ややヘドバン気味の私ですが、前方テーブル席はそんなに盛り上がりもせず…でも、数人立ちあがって拳を上げている人がいました。“Down Incognito”へと続く、かなりかっこいい流れなのですけれどもFIREHOUSEで疲れたのか、会場はおとなしい感じで…。後でレブがライブで客が座ってるのは、どうも好かない、のれないんだとブツブツ言っていました。
そしてジョンのブルーズ&チキン・ピッキンタイムに!MCでキップがジョンをイジるのですが、「ジョニーはSTARSHIPのギタリストなんだぜ!すごいバンドでファーストクラスで移動する。うらやましいじゃないか!」とかなんとか。いやいや、あなたのほうが稼いでいるのでは…と思いつつ。そしてブルーズのソロタイムが終わるとチキン・ピッキン・タイム!お約束の「Chicken Pickin’ mother xxxxer!」を客にコールさせるという…。キップ、なかなか今夜はアグレッシブです。ジョンの紹介タイムの後はレブ。いつものリフ作りネタですが、今夜は即興ネタはなしでした。初めて出会った時の「1983」が言えずに「ないてぃーんないんてぃーん…」と繰り返すところが笑ってしまいました。で、そこで出来たリフがこれだ!と言うとレブが“Seventeen”のリフを弾き、キップが「これで俺はリッチになったぜ!」と言い放ちました!なんだろ、今日は金持ちエピソードネタが言いたいんですね…。そして、みんな「KARMA」は聞いたか?と問いかけ、10日で仕上げたアルバムなんだが、その1日目に出てきたのがこれだ!と始まる“Deal With The Devil”、かっこいい!リフありきのレブらしい曲、こうやって勢いよく始まるのがいいんです!そしてアルバムの順番通りにたたみかける“Stone Cold Killer”、この流れは何度聞いてもすばらしい。そして“Rat Race”とスピードナンバーが続きます。そしてロッドのソロタイム。今日は後方で聞いていたせいか、すごく音がタイトに聞こえました。キレがあるな~と。
その後、キップはキーボードに移動して“Miles Away”に。この曲はさすがにヒットしているので周りでも一緒に歌ったり、チークダンスのように寄り添って踊りだすカップルも。こういう行動が出るのもアメリカらしいもんだなあ、と思うし、完全に日本とは楽しみ方だなと思いました。会場のつくり的に「パーティの余興」っぽさが拭いきれないですが、これはまあ場所の問題というか、やっぱり楽しみ方の違いでしょうね。
そして“Headed for~”へ。この曲はなんだろう、せつない別れの曲であって、甘いラブソングではないけれども曲も歌詞も、そしてラスト部分のレブソロも情感がたっぷりですよね。その情感をナマで浴びるのは何度体験してもうっとりです。その終わりの一音をレブのギターが引っ張ったのがすごくいい演奏でした。
ノリのよい“Can’t Get Enuff”から“Madalaine”へ。そしてレブのソロタイム。常に同じことはしないレブですが、この日はなんだかスピード感のあるソロタイムでしたね。別に急いでいるわけではないのでしょうが、疾走しているような感じ。こちらはそこに浸りたい気分なのですが、終演時間が近付いているのでお店の従業員がテーブルの空き缶やらを片づけ始めて、見ている位置だとどうしてもそれが視界に入ってしまってなんとも…。そしてラスト曲、“Seventeen”へ!いつのまにか減ってしまったお客さん達ですが、立ちあがってノリノリになる人も多く、それなりに盛り上がりました!実年齢を歌ってしまうところは「45」になり…時の流れを感じます。でも、たぶんその年齢に該当したのでしょうね、ひゃっほう!と喜びの声を上げる女性もいたりして。最後はお約束の“Ain’t talkin…”でした。2日後にグラミーの授賞式があり、キップがその告知とライブ・ストリームがあるよ!と告げてショウは終わりました。
この日のVIP M&Gはライブの前、FIREHOUSEが演奏している最中にあったそうです。なので終演後はメンバーはすぐにホテルに帰ったそうで、私も翌日は早朝の便で帰国するのでさっさと退散。会場のファンたちはほとんど車で来ているようでした。それ以外に交通機関がないし…会場にはちゃんとお迎えタクシーのチラシなどが置いてありましたが。
弾丸のWINGERツアーでしたが、日本とはぜんぜん違うライブの雰囲気で見るのはいろいろな発見がありました。チケット代は安いし、会場によっては苦労しなくてもいい場所で見られたりします。でも、日本公演はアルバム全曲演奏企画も含め、やはりセットリストも多いので、やっぱり来日公演を心待ちにしてしまいますね。キップが前回公演で言っていたようにライブに行くことがミュージシャンを支えるのだし、単独公演でもフェス参加でも、できるだけ好きなバンドが来日できるようにがんばってライブ行こう!と改めて思ったのでした。
Tulsa, OK at IDL Ballroom 2017, 02.09
管理人
WHITESNAKEの休止中でもあり、WINGERがぼちぼちライブをやっています。怒涛の2014年から来日の声が上がらないので、管理人は重い腰を上げ弾丸で渡米してまいりました。ちょうど2月は2日連続でライブがあり、それも週末。2月はフライトが安い時期なので願ってもないチャンスでした。向こうのライブはとにかく遅い時間なので、飛行機の都合によってはほとんど睡眠時間が無かったりしますが…それでもライブの通常チケット「来日アーティスト価格」に慣れている私たちにはびっくりするぐらい安いし、会場もそんなに大きなところではないので、演奏時間が短くてもセットリストに変わり映えが無くても、見る価値あり!と信じて飛び立ちます。
1日目はダラス・フォートワース空港で乗り換えてタルサへ。ダラスで乗り換えは2回目ですが、この空港がとにかく大きくて難儀します。今回はがっちりとフライト計画を立ててしまったために乗り換え時間が1時間ちょっと。通常だとダラダラ待たずにありがたいのですが、ダラスでは国際線→国内線が繋がっておらず、いったん出国してまた国内線に(国際線と同じ手続きで)入るのです。特に政権が変わったから厳しくなったわけではないのですが、手荷物検査が長い!イライラしても皆同じですし、前後の人たちと「うんざりだね~」とアイコンタクトしながらようやくくぐりぬけたら、搭乗時間を過ぎてしまっていました!空港内のシャトルに飛び乗り、階段や通路を爆走して搭乗口に向かいましたが無念にも飛行機は去った後。がっくりしながら航空会社のカウンターに行くと、すんなり1本後の便と取り替えてくれて助かりました。2時間後ぐらいだったので、そのまま搭乗口でぼんやり待っていると、なにやら視界のはしっこに知っている人に似た人が…あれ?と思ったら、キップでした!
キップだけは直前までMoonsters Rock of Cruiseだったので、直前入りだったようです(他のメンバーは前日入りだったらしい)。iPhoneいじりながらウロウロしていました。どう考えても目的地は同じなので、同じ飛行機で移動なんだ…とドギマギしつつ、声はかけずにおきました。
この日のショウは21時から。特に著名な前座もないようなので30分ほど前に会場入り。何やらテンションの高いハードロック・バンドが演奏していました。曲はなかなかオーソドックスで良かったのですが、ボーカルさんがなかなかキョーレツで…クールなギタリストがとても美形でしたね~。ロッドのドラムセットはすでに組まれた状態で、その前のスペースで前座は演奏します。
会場は広いといえば広いハコで、右側が大きなバー・スペース。ライブを見る会場の大きさは、さしてないけれどもそんなに人はいないな…と思っていました。これまでもアメリカでWINGERを見たことはあるのですが、もちろんこのバンドが好きで見に来る人もいますが、週末はたいてい「飲んで騒ぐ」ほうが主目的なんだろうな…という印象です。オールスタンディングですが、ぎゅうぎゅう押されたりすることもなくライブ開始。
だいたい90分のショウで、セットリストもあまり変化が無いのですが、日本公演以降に追加されたのが“So Long China”。私はこの曲が大好きで、なんでライブでやらないのかな~と思っていたのです。そしたらアメリカのツアーでは演奏するようになり、想像通りのパフォーマンスをYouTubeで見て、これは生で見たい!と思ったのが今回の渡米の最大の動機だったりします。
キップはグラミーの授賞式を控えてすてきな髪型にカットしていました。レブは、相変わらずカッコ良かったですけれどもずいぶんお腹まわりが立派に…デスクワーク(WHITESNAKEの曲作り)が多かったからでしょうか。ちょっとベストのボタンがパツパツに…。
ともあれ“Midnight…”で幕を開け、大本命の“So Long…は”3曲目!明るいノリの曲なので、序盤に出すのはいいですね。私の左側にラブラブなカップル(たぶん男性はWINGERのファンで、女性はそうでもない感じ)は、指をからめながら体を揺らしていましたね~。飛び跳ねたい衝動をぐっと抑えながら動画を撮影。キップは途中で声が出なくなってしまいました。翌日の公演でもそうだったのですが、この曲はメロディーラインがちょっと辛いのかな?あの中間部のグッとくる転調の後が辛いようです。
ジョンはいつも通り元気ハツラツ!レブとのコンビネーションもばっちりで楽しげです。アクションと音が一体になった演奏は、本当に見ているほうも盛り上がります!
ロッドも素晴らしく、キップがダラダラMCしているのも後方からこれまたいつも通りニコニコと見守っています。この日、“Stone Cold Killer”のドラムがものすごくかっこ良かったんです!ロッドもいつも正確に演奏しているようでいて、実はちょこちょこ変えてくる人なんですね。たぶん日本で見た時や他の日でもアルバム通りではない演奏をしているのでしょうが、久々に生で見たからか、おおおっ!となるスリリングなフレーズが入っていました。
この日、一番びっくりしたのはすごく熱烈なWINGERファンが少なからずいたこと!後方で見ていた男性陣なのですが、バンド名やら曲名を野太い声で連呼していました。途中のMCでキップが「聞きたい曲はある?言ってみてよ」とけしかけたら「In For The Kill!!」とか言ってて、おおマニアックなの出してくるな…とか思ってしまいました。キップはあっさり「それ、やらないから」なんて冷たくスルーしていましたが。このゴツイ集団だけでなく、最前列で歌い続ける女性ファンもいたし、あまり周りを見られなかったけれど熱気がありましたね。“Miles Away”も大合唱でした。
レブの足元類はこちら。WINGERの時はこれで固定ですね。
セットリストの最後、“Seventeen”の前がレブのソロ・タイムなのですが、後ろのゴツイ集団の一部なのか、男性が数人最前列になだれ込んできてびっくり!とはいえ、突き飛ばされたりということはなかったです。ちょっと若い男性は熱烈にエアギターするし、くねりながらスマホで撮影する人はいるし…ドン引きしましたが、熱心なファンがいるのはいいことです…。ただ、エアギター兄ちゃんとか、他にも数人がいわゆるセルフィーをするのはいかがなものか、と思いましたが。最前列、しかもそんなに大きくないハコなので、手を伸ばせば触れられるような距離で、演奏している人と自分をセルフィーって…。動画撮影しているのにはだいぶ慣れてきたんですが、何やってんだ、演奏を聞いてないし見もしないのかよ…と私は不快に感じてしまいました。まあ、撮影は許可されているのだし、自由ですけれどもね。
セットリスト。
演奏終了後、VIPチケットを購入したファンとのM&G。この時点でもう12時近かったのですが、きちんと全員がファンと交流。会場の会話でも聞こえていたのですが、やはりWHITESNAKEで見ました!という人がけっこういましたね。ギターキッズなのか男性が多かったような。ジョンとレブと3人でギター談議する人も。たしか「あなたは●●よりすばらしいギタリストだ!」みたいなことを言ったのだけれど、レブは「じゃあ、他に君は誰が好きなの?」と聞くと彼が「スティーブ・ルカサーかな…」と答えたもんだから、レブもルカサー好きなもんで、しばらくルカサー話で盛り上がったようです。
バンドは次の日の移動が早朝なのもあり、けっこう短めに切り上げようとしていましたが、それでも1人ひとり丁寧に接していましたね。レブはやはり熱心なファンに捕まるので、ジョンとちょっとおしゃべり。東京では今何がホットなの?と聞かれたのでJOURNEYのスペシャル公演に行ったよ~すごかった!と話したら、サポート・キーボードですごいボーカルのやつがいるでしょ?彼は長年の友達なんだよ!とのこと。おお~となり、彼の高音はすごかったよ、と言ったら、
「何を歌った?“Mother, Father”歌ったでしょ?」
「いや、それはボーカリストが。前はディーンが歌ってたけど…えーと、あれ、あれよ。“Keep on Running”とか、すんごい高音のやつを歌ってて、すごかった~」
「だろ、彼はすごい声の持ち主なんだよ。本職はドラムなんだけど」
って…えええ!?でした。このタイミングで「ROTH BROCK PROJECT」のブックレットにサインをもらいました!ジョンは本当にこのアルバムを誇りに思っていて、テリーのボーカルは素晴らしいからたくさんの人に聞いてほしい、と言っていました。残念ながらこのバンドでのライブはまだ実現しておらず、予定も今のところはないのだそう。他の女性もこのアルバムを買った、すごく良かった!とジョンに声をかけると急に超まじめな顔で「何を言ってるんだ、君の為に書いた曲じゃないか。君に捧げたからこんな美しい曲を…」とジョン。あの強面であまーいジョークをかましてきたのがおかしくておかしくて。
キップにグラミーのノミネート、おめでとう!と声をかけましたが、たぶんかなり疲れているのでしょうね、笑顔でありがとう~と言ってくれましたが、なんか貼りつけたような笑顔になっていて、これはお話モードではないと退散。ロッドにもTHE JELLY JAMにサインをもらおうとしたのですが、次々とくるゲストの対応で(だいたいペンのキャップを取ったところで、ちょっと待っててね…となること数回)、明日も見るからまた明日!必ず!!と言っておきましたが、はてさて。レブとも少しだけ話しましたが、WHITESNAKEは今年はライブはやる予定がないとのこと。じゃあWINGERの来日公演が可能じゃないの?と聞くと、今のところはまだね、と。
そうこうするうちにM&Gは解散。この日はメンバーにあまり疲れは見えなかったのですが、翌日の移動が5時起きらしく、うわぁ…と思いつつまた明日!と手を振って見送りました。
Nagoya Electric Lady Land 2014, 11.19
管理人
ついに始まった2014年Winger11月の陣。こんな、Wingerが1年に2回も来日するなんて、誰が想像しただろうか。しかも、今回はようやくのヘッドライナー、名古屋は単独公演。絶対に逃すものかと思っていたし、相当の気合を入れて臨みました。
午前中は仕事をして、新幹線に飛び乗り名古屋へ。ホテルで荷物を整理していたら、あれ?写真撮影の目印サインがない…!もう蒼白です。同行の友人とウェブから画像をダウンロードしてコンビニでプリントアウトしたらどうか、いやいや紙がへなへなになるよなどあたふたした挙句、コピー用紙に手書き…。しょぼいし、デザイン違うので誰も気づかないかも、としょんぼりしつつ会場へ。
会場のELLは名古屋の老舗ライブハウス。平日なのでスタートが遅いのと、ライブハウスなので屋外に列を作って待ちます。外は暗くなり、サインはどんどん目立たず。本当に管理人の不備ですが、1月に知り合ったファンの方々と再会し、写真撮影終了。
93年のPULLツアー以来の単独公演です。今回の来日公演は、メインとしては2ndアルバム完全再現なんだけれども、単独では再現はせずに最新アルバムからもプレイするとのことでした。二つのセットリストが楽しめるとは、なんたる贅沢!
1曲目は新譜のMidnight Driver Of A Love Machineから。ジョンのイントロが始まったところからもう、期待でウズウズ!ポップなナンバーだし、サビ前の「ふっふー!いぇいいぇいいぇい…」も歌えるので、ノれます!なんだかキップの声がよく出ている気がします。今までも「出てない」と思ったことはないんだけれど、すごく伸びやかで気持ちよく歌っているように感じました。ハコが狭いので、音響がコントロールできていたのかもしれません。1月の時にも感じたのですが、Wingerというバンド自体(特にキップ)が、すごく肩の力が抜けているように感じます。いい意味のリラックスですね。すごく楽しそうだし、集中している。キップが「アリガトウゴザイマス~」とか日本語を言うのがすごく意外に感じたんですよね。以前も言っていたかもしれないんだけど、それがすごく楽しそうに聞こえる。
レブは黒の長袖シャツでシックな感じ。前日に名古屋入りということで、時差ぼけで疲れているのかもしれないけど、なんだかまじめな面持ちで相変わらずビールは常備。この時はスーパードライだったかな?Easy come easy go、Hungryと続きますが、本当に1,2枚目の曲をライブで聞くと改めてその魅力をひしひし感じます。リリース当時はこちらも若いし、時代がそういう音作りだったからというのもあるけれども、軽くてシャリシャリなんですね。ロッドのドラムも入っていない(どこかでロッドのプレイを打ち込みで録音した、とキップが語っていたように思います)。それが本物のドラムで、ギターも2本(時にはポールも入るから3本!)でがっちりとした厚みで演奏されると、圧倒されます。曲自体が古さを感じさせない、どれも完成度が高いものだからというのもあるでしょうね。
Pull me under、Down incognitoと続きます。Pull me…、私は五本の指に入るお気に入りなのですが、抑えめのテンポが聞かせるんでしょうね。1月よりも演奏がこなれていて、かといって冗長ではない。渋くかっこいいぜ!Down…ではレブのハープからジョンのソロというパターンですが、やっぱりこれのほうが好きですね。あのハープがないと物足らないし…そしてジョンのブルージーなプレイがよく合っていて、しっくりとはまるようになってきました。エンディングのソロも楽しい!
ここで客席からバラの花が投げ込まれました。見ると、レインボーカラーのバラではないですか!キップは最初は気付いていなかったようで、バラをマイクスタンドにさして、付いていたリボンをベースやらシャツやらにくっつけようと苦戦。たまらず「レインボー・ローズだよ!」と大声を出したら「Oh!」と気付いた様子。で、本来ならジョンのソロタイムだったので、バラはさておいてジョンの紹介に。もう皆知ってるよね、ジョニーのことは…STARSHIPでも活躍中だし…からの、お決まりの「チキン・ピッキン・マザー**!!」で怒涛の早弾きタイム!ギュルギュルした早弾きとは違うのが、また楽しいよね。
で、Rainbowの話だったね…とキップが話を戻し、そしてそのまま曲へ!これは、投げ込まれた方がセットリストをご存じで絶妙のタイミングで投げ入れられたからでしょうか?おそらくそうなのでしょうけれど、すばらしい流れで演奏に入りました。こういうお客さんからの「絶妙の」反応は、きっとバンドも楽しいでしょうし、見ている私たちも「おお!」と思います。すごくよかった。
ちょうどキップがジョンの紹介をしている頃、レブは珍しく運指をしてソロの動きを確かめていました。レブは今までこういうことは無かったなあ…と思いましたが。1月の時にRainbowのソロ終りの駆け上がりを失敗していたので、確かめていたのかもしれません(後で私が指摘したら、ロッドが早すぎるんだよーあれは無理、と言っていたんです)。今回はばっちりです。しかし、本当にフルでパートが揃うとすごいです、この曲、そして演奏は。ロッドのドラムがやっぱり凄い。すごーいテクニカルぅ!だけではなく、制限されたフレーズの中に凄いことを凄くなさそうにぴたっと収めてくる。これは、WINGERというバンド全体にも言えることなんだけれども、すごく実感しましたね。
そしてキップがレブの紹介に。「1982年、フィオナのアルバムで二人とも弾いていた。Beyond The Paleだ…84年から一緒に曲を書き始めた。客席にミュージシャンはいるかい?リフってわかるかい?これがリフだ(レブがSeventeenのリフを演奏)。リックとも言うけど、有名なリフといえば、これ(レブがSmoke on the Waterを弾く。ロッドも合わせちゃう)。レブ・ビーチというのは…アリス・クーパー、ドッケン、ホワイトスネイク…そしてレブ・ビーチ・プロジェクト(レブがそれはいいから!入れなくていいから!的なアクション)で活躍している。レブはリフが降りてくるんだ。それを釣り上げるだけでいい。まるで天から雷が落ちてくるように新しいリフが生まれる。ほら、今だって新しいリフが!新曲、新曲のリフをいま作るぜ!」とたたみかけ。レブもちょっと照れつつよっしゃとリフを弾き始めました。結構ヘヴィです。さっそくロッドが合わせ、キップもベースとボーカルラインまで!もちろん歌詞はないけど、ハイトーンでシャウトする感じでいいではないの!!ひとくさり弾くと止めてキップが「今のいいねえ。よかった!誰か録った?YOUTUBEに上げておいてよ!」と。よくレブもキップも「WINGERの曲はレブのリフから始まる」と語っていますが、こういうことなんですね。後日、レブに「ああやって曲ができるんですね」と聞くと「うーん、いつもじゃない。俺はいつもああやって出すけど、キップがいつも乗ってくるとは限らないんだ」とのこと。そして「こうやってできた曲…Deal with the Devil!」と入りました。いや、この入り方、超かっこいい!!明るくカッコよく楽しげで、そしてタイトな演奏。そしてアルバム通り立て続けにStone cold killerへ。この2曲の流れは外せない!と思いますね。プリミティブなロックで、燃える!!周囲のファンもけっこう一緒に歌う方がおられましたね。そして「新譜のBetter Days Comin’から…」とキップの1,2,3,4!でRat race! こんなに早いテンポはWingerでは初だと思うんですが、ライブで聞いていたら、なんとなく聞いたことがあるような気がして…だいぶ後で思い出したんですが、このテンポ感でレブのギターといえば、Elase the Slateなんですね~。しかし、かっこいい!寄る歳並みのせいかヘドバンが追いつかない…。
この後、ロッドのドラムソロへ。バックにすっごい歪んだギターで構成した音を流しながらのソロ、かっこよかったなあ。いや、これ曲としてもめちゃくちゃかっこいいんじゃない?聞きごたえ、見ごたえ十分でした。
そしてアコースティック・セットへ。キップがおなじみの12弦ギターを抱えて一人でステージに戻ってきます。「俺、アコースティックは日本でやったことなかったよね?」と話しだしのですが、前方の女性から「96年に横浜でやったよ!」とご指摘(確かランドマークでやったんでしたっけ?)。「何を演奏したっけ?」と聞き返していましたが、女性が返事に窮している間にA Horse With No Nameをかるーく歌っちゃいました。いや、あなたが海外でやってるみたいにソロでアコースティック・ツアーを日本でやっても、すごくいいと思いますけどね。珍しく自分のソロアルバムからFreeを。キップは(失礼ですけど)アコギ、12弦が本当にうまいですね。レブも昔、「アコギはキップがいちばんうまい」と言っていました。そしてBlue suede shoesへ。この曲のアコ・バージョンは、日本盤のボーナストラックでしたよね。あのチェロの入ったバージョン、私はすごく好きなので、よかったですね~。チェロ部分はポールがシンセで。そしてバンドが戻ってきてちょっとお遊び演奏。キップが「レブが歌うぜ!」というもレブは乗らず…。
キップが「今の、曲名はなんだ?」と聞くとレブ「Funky Fried Chicken!」
キップ「そういや昨日、手羽先食ったな~、なんだっけ?」
レブ「山ちゃん!」(やっぱりね…)
キップ「そうそう、山ちゃん!!」
そこからの(?)Who’s the one。ジョンがベースを弾くのですが、コーラスもいいんですねぇジョンは。2007年もこの曲をこのパターンでやっていて、ジョンっていい声だなと思ったのですが、今回のツアーでは今までにも増してジョンがたくさん歌っているような気がします。ジョンの声はちょっとソフトで丸みがあるというか、キップ寄りですよね。キップは破裂音(BとかP)の発音がすごく強くて、全体に力強い声なので、ジョンはコーラスだからでしょうけど、それよりやわらかーく歌いますね。キップのボーカルを追いかけるような時がまたいいし(Freedom~というところとか)、重ねて歌うと補強にもなるのでボーカルラインが力強くなります。レブはキンとした高い声なので、キップと違うラインを追うコーラスパターンになります。3人の違う質の声が重なると、すごく厚みが出てすごくいい。後日の他の曲でもコーラスは際立っていましたしね。ごめん、ポールが歌っていたかどうかは確認できていません…。
今回の日本公演のもう一つの目玉、伊藤政則さんのラジオでの企画「今までやったことのない曲を演奏してもらおうリクエスト」です。ラジオに「今までやっていない曲」でやってほしいものをリクエストし、バンドが選んで演奏するというもの。今日はIVアルバムからOn a day like todayです。キップが「歌詞が覚えられなかった…」と言いながら歌詞を印刷した紙をモニターに貼り、メガネをかけていました。あれ、そのメガネ、色が付いてるけど、サングラスじゃなかったのね…。Wingerのみんな50歳超え(ジョンはもうちょっと若いかしら)、レブもオフではメガネ愛用です。この曲、しっとりとしていながらレブのソロはせつなく歌いあげますね。この企画を始め、2ndの全曲再現にあたって初めて演奏する曲が多く、バンドはみっちりリハーサルをしたそうです。きっとただ弾くだけではなくて、コーラスのアレンジとかエンディングとか、いろいろやらなければいけないことがあるでしょうから。そうやってがっちり準備して日本に来てくれたことが、また嬉しい。
新譜からTin soldier。この実にプログレな曲、キップらしいですね。これもギター2本にポールのキーボードがあればこそ、演奏できましたね。別の日にポールが「この曲は難しい!静かなイントロは正確に弾かないとカッコ悪いし、途中で大音量がどーん!と入ってくるから、そこでミスりそうになるんだよ~」とブツブツ言っているのを聞きました。リズムも複雑ですし、でもメインのメロディーがドラマチックなせいか、引き込まれますね。
88年の1stに戻ってTime to surrender!うむ、やはりカッコイイ。
「素晴らしいオーディエンスだ、アリガトウ」ここでビールを飲むレブをいじるキップ。観客を煽ってレブコールをさせて(ロッドもバスドラで煽ったし!)、一気飲みさせました!今回はちゃんとビールを入れるコップを用意してもらっていて、よかった…。キップがレブはこの後運転しないから大丈夫だよ、と和ませた後にポールの曲をやるよと。「スティーブ・ペリーやトム・キーファー、あらゆるアーティストと共演してるよ」と軽くポールを紹介しました。次の曲はもちろんMiles awayですが、ここでキップが暴露話。爆発的にヒットしたこの曲、最初のデモはエリック・マーティン(MR.BIG)が歌っていたとのこと。そうなんだ…ちょっと聞いてみたいかも…ぜんぜん違う雰囲気になったでしょうね。客も大合唱でした。続くのがHeaded for the heartbreakとは!あかんあかん!泣いてまうがな!!しかし、これは1stのヒット曲ですが色褪せないですね。なんというか…安っぽいラブソングではなくて、すごく曲としても作りこまれていて。かといって小難しいわけではなく、せつなさを誘う情感が詰まっています。レブのハイトーンのコーラスが冴えわたって、ああこれだと思いつつ音の洪水に身をゆだねる感覚を楽しみました。またロッドのドラムがすごいんだ…。レブのソロも、何万回聞いたかわからないのに、やっぱりいいですなあ。後半のソロはリッチー・サンボラも嫉妬したという「ラジオでギターソロがかかる、画期的なアイディアもの」ですが、最近はキップの歌部分とレブのギター部分の2部構成ではないかと感じるようになりました。
ガラリとヘヴィなリフが刻まれ、Can’t get enuffに。この流れもめちゃくちゃかっこいい!そのノリのままドラムが刻まれ、レブが叫んで客を煽り、キップにやれよ!と促してコール&レスポンスからのMadalane。イントロのキップの雄たけびもそのまま!そしてブレイク演奏で、ギター3人がソロを回します。1月の時はポールが「いや~、久しぶりだからギターをすごく練習した!」と言っていましたけれど、もうブランクなんて無いからね!
そしてレブのギターソロへ。ゆったりとしたメロディから始まり、「音」をじっくり聞かせるソロでした。なんだかこう…宇宙空間にいるような錯覚に陥りますね。この日だったと思うんだけど、ソロが早弾き部分に達してレブが没頭して弾いていたら、キップたちがぞろぞろステージに出てきて、腕組みして見てる!レブは途中まで気がつかなくて、気持ちよく弾いていたんだけどハッ!と気付いて、なんだよ~という感じで、なんとかラストの駆け上がりを弾いて、Seventeenへ!やっぱり最後はこれですな!
最後の最後ですが、海外ツアーでは定番となっていた「客席からベーシストをひっぱり上げる企画」!やるんだね~。曲はVan Halen のAin’t Talkin’ ‘Bout Love、本日のベーシストはOsamuさんです!金髪のOsamuさん、臆することなく堂々とプレイ!曲の前にメンバーが寄ってたかってOsamuさんにコード進行を教えるんだけど、たぶん曲名を言えばこの年代のベーシストは全員弾けると思うよ…。ちなみに、日本語ではベーシストと言いますが、これは和声英語で、英語ではBass Playerです、念のため。なんとなくカバーをやるんだったらもっと自分たちの曲をやってよ…と思っていたのですが、やはりお祭り騒ぎは楽しいもんです。この企画、なかなかいいです!客席からは(私も含め)Osamuがんばれ!からのOsamuコールが起こり、その中でジョンがイントロを始めての楽しい演奏でした。
いやはや、1月に見ているからこちらも余裕があったというのもありますが、ほぼ20年ぶりの単独公演。新譜からもしっかり、古い曲もたっぷり、日本のための特別企画もあり、バンドもリラックスした雰囲気で最高のショウのうちの一つでした。すごくおなかいっぱいで、幸せ~な気分で帰途に着きました。東京でポールに「名古屋のショウと、2nd再現のショウとどっちがよかった?」と聞かれましたが…選べないよ!両方見ないとがまんできない、と答えておきました(笑)。
Kawasaki&Namba Rockcity 2014, 1, 11-13
管理人
1月11日~13日、川崎ロックシティとなんばロックシティというチッタ主催のイベントで、WINGERが来日しました。昨年の夏ごろに来日が決まり、ずーっとそわそわしておりました。WINGER、一番好きなバンドですから。WINGERは、前作のKARMAの時に来日がならず、YOUTUBEなんかでライブ映像はチェックしていいなあ!いいなあ!!と思い続けいましたが、日本ではあまりアルバムが売れなかったのもあって、来日は難しいだろうと諦めていました。その間にもWHITESNAKEが来日したりして
いましたけど、やっぱりレブは本家で見ないとね。アメリカではWINGERの1st25周年記念ライブなんかも開催されて、これまた指をくわえて羨ましがっていたのです。それだけに、今回は3バンドフェス形式とはいえ、嬉しかった!
レブ・ビーチをこよなく愛する私ですが、日本語ファンサイトを2005年からやっています。誰か見てくれているのかしら…と思いつつ、細々と続けてきていたのですが、WHITESNAKEの時に「見てますよ」なんて言われることもあったりして、満を持して(?)WINGER来日だからイベントを決行することに。ライブ前に記念写真を集まって撮ることにしました。サイトの掲示板で呼びかけたところ、TWITTERでいつも拡散してくれていた方や、Facebookで呼びかけて下さる方もおられ、徐々に広まっていきました。ファンの側もアーティストの側も、直接会うことなどはなかなかないけれども、お互いにアピールしたい気持ちはあるので、それを実現したいと思ったわけです。
川崎2日と大阪1日でしたが、正直大阪は行くかどうか悩んでいました。日程的には連休だから問題ないけど、お金が…。しかし、中学からの親友に連絡を取ったところ、「行こう!行かなきゃ後悔するよ。今しかない!」と背中を押され、全ツア決行することに。ありがとう、Z子!
出演バンドはFIREHOUSE、WINGER、Y&T。うおぉ、FIREHOUSEなつかしい!
めっちゃ聞いたね~。確実に私世代は通ったバンドです。ヒットしたもんね。
1日目。かなり寒い日だったけど、2007年にZ子に買ってもらったバンドTシャツで。
チッタでのライブ前記念写真は15:30集合だったので、30分前に到着。Z子と落ち合い、事前販売のグッズをチェック。買うつもりはなかったんだけど、誕生日プレゼントにとずまこが25周年のTシャツを買ってくれました…うう、ありがとう。
そして、記念撮影。15人ほど集まりました。mixiで知り合った方、サイトの掲示板によく書き込んで下さる方などなど…少しお話をして、握手させていただいたり…和やかな雰囲気でパチリ。しかし、私も含めて皆さん、ライブに向けてそわそわ。では、また!と言って列に並びました。ちなみに、今回は5000円以上グッズを買うと、抽選でライブ後にサイン会でサインしてもらえるのです。Z子がTシャツ二枚買ったので、抽選券をゲット。当たるかな…。
チケット番号はとっても良かったので、レブ側前方に行きますが、ちょっと遠慮気味に7列目ぐらいで。FIREHOUSE、メンバーもすっかり違う見てくれとなり(あたりまえだけど)ましたけど、知っている曲ばかりだから楽しかったなあ。いい感じに温まったところでWINGER!
1曲目はKARMAからPull Me Under。これ、聞きたかったんだ!絶対1曲目はこれをやってほしかったから、もう鳥肌。音もいいし、やっぱり演奏は最高。いや、それはもうWINGERではあたりまえのことなんだけれど、なんていうんだろう。頭の中の焦がれ続けた音が、場面が、現実に目の前で起こっているという快感。もう、没入しちゃいましたね。
今回は1st25周年記念来日なので、1stを全曲演奏します。最近はアルバム全曲演奏ライブがけっこうありますけど、やっぱりこれいいね。Madalineが始まった時、うおお!となっていたのですが、前にいたごつい男性が振り上げた腕にも鳥肌が立ってて、やっぱりそうだよね!となんかじーんとしちゃった。キップの声もよく出ているし、演奏はタイト。23年ぶりに姿を拝んだポール・テイラーは、見た目こそすっかりおじさんになったけど、ギターもばりばり弾くし、キーボードも相変わらず。ニコニコと楽しそうだったなあ。ロッド・モーゲンステインは、相変わらず口あけて笑いながらドラム叩いてる。この人はあんまり歳をとった感じがしない。むしろ2,3年前より若返ってるかも?ジョン・ロスは、なんかステージ上だと怖い顔になるんだけど、やっぱり腕のいいギタリストだし、出るとこは出る、支えるところは支えるという。いい人なんだ。キップは、本当に歌がうまくなった。聞かせるボーカルですよ。
そして(相変わらず衝撃の足の短さなんだけど)かっこいいっす!レブは…水を得た魚のように生き生きしてる。WHITESNAKEとは、やっぱり全然違うんだ。自分の曲だし、嬉しそうに楽しそうに思いっきり弾いてるのが手に取るようにわかる。うれしい。
なんか泣くかと思ったけど、ずーっと笑いながら歌い続けてました。歌詞なんてもう覚えてないなあと思ったけど、スラスラ(正確ではないけど)一緒に歌えるのだ。WINGERは70分の演奏でした。ちょっと物足らないけど、もう嬉しいほうが大きくて、大満足で頭真っ白。終わったらフラフラとロビーに出て、握手会抽選を確認(ダメだった)、ビール。Y&T始まっても、なんだか茫然としたままでした。Y&Tも見に入ったんだけど、お客さんぎゅうぎゅうでステージは見えず…でも、後ろで聞いておりました。
1日目セットリスト
Pull Me Under
Can’t Get Enough
Madalaine
Hungry
Seventeen
Without the Night
Purple Haze(The Jimi Hendrix Experience)
State of Emergency
Time to Surrender
Poison Angel
Hangin’ On
Headed for a Heartbreak
Down Incognito
Easy Come Easy Go
WINGERはもちろん、演奏力の高いバンドですけど、1stの曲がさらにかっこよくなってたなあ。1音下げだと思うんだけど、その分重厚になってるし。Purple Hazeどうするんだろ、と思っていたけど(当時、政則に「史上最悪のカバー」と言われた(T_T))、トリプルギターでソロまわしたりして、かっこよかったよ!Without the Nightがフルで聞けたり、ライブでやったことがないであろうPoison Angelもノリノリだった。そして、やっぱりHeaded for a Heartbreakでは泣いた。キップがターン決めたり、レブがなつかしの腰クネクネをちょっとやってたりしたのが、いいわ~。
2日目。レブファンの集合写真を撮る時に、いちおう…と動画も撮ったのです。時間と技術が取れるかどうか疑問だったけど、今回の3日間をまとめて動画にしようと決意。川崎駅周辺からチッタの周辺をデジカメで動画撮影。うまく編集できるかな…。
今日はもう遠慮なく前のほうにぶっ込んでいきます。2列目ぐらいで鑑賞。前のほうで見ると、見えないからとつま先立ちになったりしなくていいから、実は体は楽。変にぎゅうぎゅう押されたりもしなかったし、ありがたいです。この日は、1st再現まではセットリストは変わらないけど、最後を変えてきた。「ポールの曲をやるよ」で始まったMiles Away!昔は嫌いとか言ってたけど、しっとり歌うよね。いやこれもほんとに良かった。本気で涙出た。それから、2007年の時にも演奏してめちゃくちゃかっこよかったYou are the Saint,I am the Sinnerが!!もう、ジャンプしながら歌いましたよ、ええ。歌いすぎて、けっこう喉がガラガラでした。
この日は、演奏が始まる前にレブがステージ飛び出してきて、うおー!とやって引っ込んで行きました…テンション高いね!あと、レブは扇風機とのあくなき闘いを繰り広げました。コロガシのところに扇風機が置いてあるんですが、これはFIREHOUSEの時から置いてあるのです。1日目の時は横から風が当たっていたんだけど、この日はなぜか正面。髪の長いレブは髪が巻き上げられて、難儀。スタッフに位置を変えて!と言うものの、なかなか通じず(スタッフは日本人)、結局曲の間に急いで自分で位置を変えてました。あと、Can’t Get Enoughの出だしのノイズを出すところで右手の親指を負傷。曲の間に絆創膏巻いてもらっていましたが、すぐにはずしていました。後で聞いたら、小さな切り傷だったんだけどえらく血が出てしまい、ピックがすべって難儀していたんだそうです。キップのMCの時に「キップ、見てよ~、指切っちゃったよ~」とそばに寄って行ってました。キップが「レブが指切ったって!だれかバンド
エイド貼ってやってよ!」と指をつかんで客に見せて。そしたら客席から「舐めちゃえ!」と言われ、二人でゲラゲラ笑ってましたわ。日本語だけど、何言われたかはわかるもんね。
この日はメンバー紹介をしたのですが、キップがレブを紹介する時に
「有名なバンドで大活躍しているギタリスト、DOKKEN、NIGHTRANGER…あと何だっけ?」
レブ「(WHITESNAKE!)」
キップ「あ、そうそうWHITESNAKEね」そこ、忘れる???
WINGERが終わって、またロビーでビール飲もうとしていたら、なんと抽選の握手会がロビーであるというではないですか!遠巻きに見られるみたいなので、嬉々として待機。Y&Tの演奏中でしたけど、メンバーが机にならんで座り、抽選に当選した20人ぐらいのファンにサインするのを見ていました。レブが途中で私に気付き、ヘイ!と声をかけてくれました…。
バンドの機材ですが、すべてレンタル。ギターは3人ともマーシャルのJCM900だったかな? レブは海外のインタビューでもWINGERの時はほとんどレンタルで、最低限のペダルだけ持って行っているとのことでした。自分のアンプなどの本格的な機材は、WHITESNAKEの倉庫に預けてあるんだと以前、言っていました。WINGERのレコーディングの時(KARMAだったかな?)は、ポール・テイラーにアンプ借りていたらしいし…。で、今回使っていたペダルはこれだけ。チューナーとディレイと、Suhrのオーバードライブです。
WINGERはツアーマネージャーが一人いるだけで、機材の管理(ローディー)もすべて日本のスタッフ。英語があまり通じないみたいで、1日目の扇風機もそうだし、レブがビール飲むのに缶からは飲みづらいからコップに入れて、と言うのもあんまり通じてなかったみたい。というか、そういうあたりのケアはできなかったようで…。ちなみに飲んでいたのはキリンのクラシックラガーでした。
セットリスト変更部分
1st全曲再現の後
YOU ARE THE SAINT, I AM THE SINNER
EASY COME EASY GO
3日目、大阪。新幹線で向かいました。ホテルとセットのお得なプランでゴー!なんばHatchは初めての会場です。大きなビルの5階だっけか?に入っているライブハウス。大阪の地下鉄に乗るのも20年ぶりくらい…だけど、東京のカオスに慣れれば楽勝ですな。
この日はWINGERとY&Tだけなので、WINGERも80分と演奏時間が長くなります。となると何をやるか!?とワクワク。チケットがいい番号だったので、前方に突撃して右端最前列を確保。小さめのスピーカーが真横にあって、耳大丈夫かなと思ったけど、逆に音がしっかり聞こえて最高でした。
演奏は時間が長いのもあって、バンドもいい雰囲気でした。ラインダンスやったり、ジョン・ロスのチキン・ピッキングソロがあったり。キップが全日程のMCで言っていたのだけれど、「好きなバンドが君たちの街に来たら、ぜひ行ってくれ。それがバンドの活動を支えるんだ」というのはよかった。本当にそう思ったし、実行できた…。WINGERの演奏中、ふと楽屋袖を見るとメニケッティさんともう一人のギタリストさんと、美人な女性マネージャーが鑑賞してるじゃないですか。Seventeenあたりだったんだけど、3曲ぐらいじっくり見ていて、Purple Hazeなんてメニケッティさん、ノリノリで体揺らしながら見てました。
この日のセットリストは、もうもう神セットリスト。1曲は増やしてくるだろうけど、それは何かと思っていたら、本当にやってほしかったRainbow in the Rose。キップが「リクエストが多かったこの曲をやるよ」と言って始まった時、もう鳥肌&シャウトです。ギター2本とキーボードが入ってのこの曲は、このメンツだからこそ絶対に聞きたかった。会場もうおおお!という声が。惜しむらくはレブのギターソロの最後、駆け上がりから高音を伸ばしてボーカルと絡むところがなぜか弾けなかった。悔しそうにしていましたが、後で聞くとテンポがちょっと早くて、弾ききれなかったとのこと。その他には、前の二日間にやったのをすべて演奏!最高でした。
セットリスト変更部分
1st全曲再現の後
Miles Away
Down incognito
You are the saint I am the sinner
Rainbow in the rose
Easy come easy go
この日もサイン会をロビーでやるということで、後方から見守り。ですが、レブがこの人を楽屋に入れてやってとスタッフに言ってくれ、バックステージに。この時、レブが彼女は俺の日本サイトやってるから、みんな見てよ!と言ってくれました…う、うれしい。楽屋はほんとに和んでいましたね。いろいろ話したり、写真撮ったり。一人、とっても若い男の子(20歳前?)がいて、え?と思っていたら、ロッドのバークリーでの教え子とのこと。すごいなあ。スタッフがレブとポールのペダル類を置いて行ったので、ここで写真を撮らせてもらったのです。あと、レブに今回の私の旅とファンの集合写真を動画で撮ってるんだよ、と言ったら、俺のメッセージがいるだろ?と言って、メッセージをくれました!これは、本気で動画編集して、アップせねば…。その後、格闘して作ってYOUTUBEにアップしました(Photoのページに載せています)。
WINGERは4月に新譜「Better Days Comin’」が発売されることになっています(日本は3月26日発売)。楽しみすぎる。キップがまた10月に来日する予定と言ったという情報もあり、嬉しい限りです。次は単独公演をぜひ!
いやはや、夢のような三日間でした。三日とも親友と旅して、何年かぶりにいっぱい話したのも嬉しかったし、そういう気の置けないヤツと長年大好きなバンドを追いかける、というのがまた楽しくて。もちろん、サイトを通じて会うことができたレブファンの皆さんとも少しだけど話したりできたのも、よかった。だいたい同じ歳で。長年チェックしてますよという方もおられたし、WHITESNAKEからのファンだけど、WINGER素晴らしいですね!管理人さんの言うとおりでした!と言っていただいたり。管理人冥利につきました。
レブは、長いことかかったけどようやくソロアルバムが完成して、ぼちぼち発売になるとのこと。またしっかりサポートしていこうと心に誓ったのでした。
Winger/Trixter LIVE REPORT 2013, 1, 12
Aさんより
2014年1月、KAWASAKI ROCK CITY/ NAMBA ROCK CITYにて、実に7年ぶりの来日となるWinger。 アルバム【KARMA】が出てからは、何度かツアーの機会があったものの日本には来てくれず、海外まで行くか・・・ という事を考えたファンの
方も少なくなかったかと思いますが、長年待ち続けたWingerでのReb来日、ついに、ついに実現しましたね! そのちょうど1年前。 チャンスがあるうちにどうしてもWingerを見たかった私のレポートです。
少し長くなりますが、Miles Awayな記録をどうしても残しておきたく、こちらに書かせていただきました。
KARMAツアー以降、Wingerは小規模に演奏活動をしていましたが、2012年の夏、そして冬に北米数カ所を回ったツアーは、Youtubeで動画も一部公開され、 12/1のコロラド州Lakewoodでの公演の様子は、オーディエンスショットではありますが 全15曲のうち、なんと13曲が公開というファンにとっては非常に嬉しいものでした。
迷った末に2007年の前回の来日を見逃した私。 2012年にとある用事で渡米した時はSeattleでの公演がキャンセルとなり・・・と続いた私は、冬にもう一度アメリカでのツアー日程が公開された時、なんとかして見にいける方法はないか?と考えました。
海外での公演と言う事もあり、キャンセルのリスクが低い会場、車移動がなんとか可能な会場(アメリカでは大都市を除くと、ほとんどが郊外のclubでのライブになります) その他さまざまな条件を考慮した結果、2013年1月12日に行われるミネソタ州の小さな町、Walkerのカジノクラブでの公演を選びました。
インターネットで事前に情報が得られ、チケットを初めとする各種予約が全てネットからできるようになった時代、個人で海外のライブに行くことも十分可能になりましたが、日本からWingerを見るためだけに渡米、しかもミネソタ州は”アメリカの冷蔵庫”と呼ばれ冬の平均気温は氷点下、という厳しい環境、そこに行くまではよほど条件が揃わないと難しいことかもしれません。 アメリカ本土に何度か行っていてもミネソタは初めての土地。 私たちは本州でも雪のほとんど降らない地域に住んでおり、アメリカで少し運転経験がある夫にとっても寒冷地での運転は初めての事。 なので、インターネットで片っ端から情報を調べました。 それに日本でも起こりうる事ですが、現地に行っても不測の事態による公演キャンセルという心配は最後の最後までありました。
ともあれ、日本でチケットを予約→飛行機を押さえる、宿泊場所の確保、レンタカー予約(車移動の場合)最低限これらが出来ていれば、あとはなるようになる、という気持ちで日本出発の日を迎えました。 そしてもしもメンバーに渡せる機会があったら、ということでメッセージカードとお土産も準備して。
1/10 日本出発
1/11 羽田空港→LAX→ ミネアポリス・セントポール国際空港
11日の深夜に羽田を経ってから、経由地のロサンゼルスで国内線に乗り換え、ミネアポリス・セントポール国際空港に無事到着した時は現地の朝6時50分・・・一番早いお店が空くのを待って空港内で朝ごはん、スターバックスでコーヒー。ちょうどTwitterを開いたら、Whitesnake5月に来日のニュースが飛び込んできて、またRebが日本に!と嬉しくなりました。 その後レンタカーの受付に行き、事前に予約していたFF車(前輪駆動車)のFordに乗り込み、夫が運転、私は助手席でサポート。 日本から持って来たGPS(カーナビ)の作動も確認済。道路自体は除雪されており運転するのに問題はないのですが、会場まではわりと長いドライブの為、町の中を走って運転感覚に慣れる必要があります。
空港のすぐ隣の町、Bloomingtonのモーテルにチェックイン。さすがに外気氷点下、ちょっと隣のウォルマートに行くだけでも気がめげそうに。 こういう環境では、アメリカのセントラルヒーティングシステムは本当にありがたい!日本で冬を迎えるたびに、部屋全体が暖まる設備が欲しいな?と思うのでした。Facebookを開くと、ミネソタ州の隣、ノースダコタ州での公演の様子がちゃんと載っていたので、これで明日の公演も大丈夫だろうと安心しました。
1/12 目的地、Walkerへ向けて出発 どこもかしこも道路の両脇は雪、雪、雪・・・それでも、心配していた程には天気も悪くならず無事ドライブができました。車内のBGMはひたすら、TrixterとWinger。事前にsetlist.fmというサイトでチェックして、直前のライブセットリスト通りに組んだCDーRを流しながらライブに向けて気分を高めます。
会場のNorthern Lights Casinoの看板を見つけたら、あとは宿泊先のモーテルまで少し。 約5時間のドライブ、特に問題もなく目的地まで辿りつきました。モーテルにチェックインして、出発前のバタバタで準備できてなかったメッセージカードを急いで書き上げ(もしかしたら本人に渡せるかも、と期待して)CDもバッグに入れて、いざライブへ! Walkerのモーテルから会場までは車で3分。 Northern Lights Casinoにつくと、それらしき格好をした観客の方や、80年代ヘアメタル大好きをアピールしたような 格好のおばさまもいて、気分が高まりました。 チケットを係員に見せてさっそく物販コーナーをチェックするも、TrixterのTシャツとCDのみで、Wingerがない!! まさかの売り切れなのか、それとも物販を用意してこなかったのか?! これはちょっと楽しみにしていたので残念な気分でした。 当たり前ですが、日本人は私たちだけ・・・ですが、かえって目立つのか時々観客の皆様と会話する事となり。昨日のノースダコタの公演も見た、という2人の男性と話し、ぜひWingerからサインをもらった方が良いよ、と言われました。 その機会があったらね・・・。
会場は全て指定席。ホールに椅子を並べただけの簡素なものですが、 前方のステージにはちゃんとTrixterの垂れ幕もかかっており、これからの演奏が楽しみになってきました。 現地に行ってわかった事ですが、どうやら前2列はVIPシートで押さえてある様子。 チケット予約の時、前列だけ埋まっているな?とは思っていたのですが、そんな特典を知るはずもなく M&Gに参加できる皆様がちょっぴり羨ましくなりました。
最初はTrixterからということで、会場のスタッフらしき人が出てきて挨拶が始まりました。ちなみに、今回の公演は動画撮影禁止との事。(写真撮影は特に言われてなかったのですが、念の為、本人たちが写っている写真のアップは控えさせていただきます。管理人様すみません) わくわくした気分の中で、Trixterの公演スタート。 こちらはWingerレポの為割愛しますが、とてもアメリカンロックな勢いのあるライブに、私も夫もかなり楽しみました。(後でお客さんから、かなりノっていたね!と言われる位) Trixterで盛り上がった後、次のWingerのステージセッティングがあるため、観客は一旦会場の外で待つことになりました。 その間にTrixterのM&Gがあったのですが、既にこちらからもメンバーに話しかけたりすることができ、 会場外のロビーにはボーカル除くTrixterのメンバー三人が出てきて普通にオーディエンスと会話してました^^
Wingerのセットが終わり、再び会場へ。 こちらはいたってシンプルなもので、バンドロゴの垂れ幕もなく、機材やMarshallアンプを積み上げた必要最低限のセッティングとなっていました。そしてついに念願のWinger, 4人がステージに! アルバム【KARMA】の”Pull Me Under” からスタートします。 久々にWingerで見るRebさん・・・ずいぶん、顔が丸い? 実際にみるとふっくらした印象を受けましたが、ギター
の腕はすごい! いわゆる顔芸もたくさん見せてくれるし、本当に生き生きとしていて、Wingerで弾くRebはやっぱり違うと確信した一日でした。John Rothもギターでは負けておらず、巧みな技を披露しながらライブを盛り上げます。 Kipはフロントマン然とした所もありながらわりと落ち着いた印象を受けました。 ”Rainbow in the Rose” については、「この曲は一番大好きな曲なんだ」と紹介しながらキーボードに向かいました。 (ただ、今回のライブでは他の曲と比べてちょっと出来がいまいちだったかな?という印象) 後述するセットリストでは、全部のアルバムから万遍なく演奏していますが アルバム【Ⅳ】からは “Your Great Escape” この曲はライブ映えするし、聴けて良かったなと思いました。
気になる【KARMA】からは3曲。スタジオセッションでなくライブ向けに作られたアルバムだけあって、 実際の演奏で聴いても特に違和感を感じることはありませんでした。 Kipは観客に向かって今日誕生日の人はいる?と聞いたり、メンバーと適度にやりとりをしながら ゆったりとライブを進めていきます。(国内ライブなので、観客もバンドも基本的にゆるく楽しむ、っていう感じですね) Rebにどうしても親しみを感じてしまう私ですが、Headed for a Heartbreakを弾くRebを目の前で見たとき、思わず涙目に・・・夫が「この曲はRebの曲なんだな」って言ったのが忘れられなくて、一番Rebの気持ちがこもっている曲だという事が演奏を見ているこちらにも伝わってきました。 そして、バンド内では一番年長ですが、一番演奏に若々しさを感じたのがRod。ドラムソロの時はどうしてこんなにパワフルなの?と思うほど、生き生きとしてました♪ アンコールでは Miles Awayで既に観客の皆様が懐メロカラオケ状態。 Trixterのメンバーも出て来て、Helter Skelterのセッション。 最後のMadalaine, 私が初めて聴いた曲で大好きな曲!思わずReb前まで行って歌いました。 Rebと握手できて、本当に嬉しかった!ずっと心待ちにしていた初めてのWingerライブ、無事、終わりました。
Setlist
1 Pull Me Under
2 Blind Revolution Mad
3 Easy Come Easy Go
4 Stone Cold Killer
5 Hungry
6 Rainbow In The Rose
7 Deal with the Devil
8 Down Incognito
Guitar Solo (John)
9 Your Great Escape
Guitar Solo (Reb)
10 You Are the Saint, I Am the Sinner
Drum Solo (Rod)
11 Headed for a Heartbreak
12 Can’t Get Enuff
13 Seventeen
14 Miles Away
15 Helter Skelter
16 Madalaine
*こちらはsetlist.fmというサイトから2012年冬のWingerツアーにあたる箇所を参考に書いたもので、 実際の演奏順はこの通りでないかもしれません。
その後、二人で出待ち的にロビーの所をうろうろしていたら、 M&Gの会場から出てきた一人の女性の方が、これを使って!と私にVIPパスを渡してきたのでえ?!!と思いながらも、 Thank you very much! と返すのが精一杯で二人して急いで会場まで向かいました。 間もなくM&Gも終わりに近づいてきた頃。 Reb、Rod、John、Kipがいる?!! 本当に嬉しい、ありがとう!!!KipにはWingerに向けてのメッセージカードを、Rebには個人的に?メッセージカードと日本のお土産を渡しました。 CDはWinger/Ⅳを選んできたので、アルバムの表紙に念願だった4人のサインを頂きました。 私は以前別のバンドとのM&Gを経験した時、あまり上手く話すことが出来なかったけど、予想より彼らの英語がわかりやすかったこと(日本人だから気を遣ってくれたのか?) 思ったより時間があったので少しだけメンバーとお話できました。Rebとは、5月にWhitesnakeで日本に来ることや山ちゃんの手羽先の話など。
Kipにいつまでアメリカにいるの?と聞かれ、明後日、と答えるのが少し胸にせまりました。
念願だったWingerを見られて、しかも本人達にまで会えて本当に良かった!!帰り道でも、ライブの事を思い出しながら、ずっとCDをかけていました。今回、いろんな気がかりな事もあったけど、思い切って渡米して良かったと思いました。 この思い切った旅行に付き合ってくれた夫と、ミネソタの人々の暖かさには本当に感謝しきれないくらいでした。 (最後の最後で1/14の関東地方の大雪と、その影響で帰りの飛行機がフライトキャンセルという思わぬ事態に直面しましたが、空港カウンターのお姉さんに 根気強く電話をかけてもらい、フライト変更で無事帰国できました。本当に助かりました!しかしなぜかミネソタで晴れ、関東で雪とは・・・)
昨年7月にWingerがデビュー25周年と1st再現ギグを行うとアナウンスしたとき、 いよいよ活動再開か!と嬉しくなりましたが、 Rebの誕生日である8/31のPower Rock Todayの放送で、KAWASAKI ROCK CITY 2014のアナウンスが!!Wingerの7年ぶりの来日が実現、そしてまさにアメリカで見た日からぴったり1年後で!!! しかもポールが一緒で1st再現で!! 願いは通じる、というのか、それとも偶然にしては出来過ぎなことか、 私たちは迷わず12日のチケットを予約していました。 この気持ちをしっかり胸に刻んで、当日は楽しもうと思います。 Winger・Rebファンの皆様、1/11?13を楽しみに!